第7冊② 10年後、後悔しないための自分の道の選び方(2講:自信の維持と不安を克服)
2講:自信の維持と不安を克服
第7冊『10年後、後悔しないための自分の道の選び方』
自信を持ち続ける
人生を後悔ないものにするには、「自信」を持つことが不可欠です。自信とは「必ずうまくいくという感覚や信念」です。自信は、ものの見方から、歩き方、話し方、さらには成功への決意でも表れてきます。
しかし、多くの人は自信を持てずに苦労をしています。更に残念なことに人はその人が自信があるかないかを嗅ぎ分けることができるのです。
自信があれば道は開かれ、逆に自信がなければ道は閉ざされます。自信を打ち砕かれるときもあると思いますが、「きっとこの仕事をやり遂げられる、うまくいく」という思いを、何が何でも持ち続けることが重要です。
本書では、自信をつける方法をいくつか紹介しています。
【自信をつける方法】
①自信は伝播するため、自信のある人とつきあい、働く
②あなたを励ましてくれる人と一緒にいる
③自分の一番得意なことに取り組み、成功体験を積み重ねる
④自信があるかのような「ふり」を通じて、本来の「自信のある自分」を取り戻す
手足を広げ、背筋を伸ばし、胸を張ることです。そして、「自信」は自分の中にあることに気づくのです。
不安を克服する
成功するためには「自信」が必要です。一方で不安を克服するためには「勇気」が必要です。本書では「勇気」を「不安でも行動を起こすこと」と定義しています。そして、勇気はキャリアプランニングのあらゆる場面に関わります。さらに言うと勇気があれば、自分の望む人生やキャリアが手に入るのです。
不安を克服するには、まずその不安も自分の一部であると認めることです。
そして不安をひとつひとつ知りることです。5W1Hを使ってみると、さらに細かく自分の不安が明らかになるため、良いかもしれません。
不安を把握したら、次は「小さな一歩を踏み出し」ひとつずつ不安をつぶしていきます。急に激変はせず、少しずつ変えていくのです。そのうち不安から生まれるどんな状況にも対処できるという意識が生まれ、不安はやがて小さくなっていきます。
それから、自分の望むキャリアを手にいれ、その他大勢から抜け出すには、「ものを言う勇気」「行動を起こす勇気」を持つことも大切です。まず「ものを言う勇気」は、自分の意見をはっきり言うことです。ここで一つ注意が必要です。この意見を言うときは、「空気を読み」、会社を良く知り、意見を言う最適なタイミングと場所を見極める必要があります。これは日本においては、特に重要であるといえます。
次に「行動を起こす勇気」ですが、決して大胆な行動に出ることが必ずしも勇気ではありません。自分の状況を良く見て、ちょっとした勇気で変えられることはないか考えて行動するのです。まずは代償に目を向けつつ、現状に甘んじる価値があるか検討します。そしていったん決断したら、決して後ろを振り返ってはいけません。自分の決断を信じ、今やっていることを楽しむのです。
ともに「今」から出来ることです。最初は少しずつで構いません。自分に自信を持ち、不安を克服するよう、一歩ずつ進んでいきましょう。
それでは「3講:幸せを掴む」に続きます。