第2冊 ゼロ秒思考~頭の瞬発力を鍛えよう~
ゼロ秒思考で悩みから開放されよう
第2冊『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』
- 読みやすさ ★★★★★
- 即効性 ★★★★☆
- 影響力 ★★★★★
- 頭の瞬発力に自身はありますか?
- 著者 赤羽雄二さんってどんな方?
- ① ゼロ秒思考を身につける(メモ書きトレーニング)
- ② 仕事だけじゃない。「ゼロ秒思考」の効能
- ③日々、思考を更新しよう
- 「ゼロ秒思考」をさらに深掘りしていこう
頭の瞬発力に自身はありますか?
前回の「仕事筋」で次々にアイデアを出すことが重要性に触れました。でも重要なのはわかったけど、多くアイデアってどう出すのかわからない。そう簡単にアイデアが出てきたら苦労しない。多くの方がそう感じると思いますし、私自身も同じ気持ちでした。
ところが1日たった10分を続けるだけで、頭がまとまる、悩みがなくなる、アイデアがあふれる。そんな魔法のような方法があるんです。実際、私も試して見ましたが、3週間ほど経過すると、当初と比べ思考速度が速くなり、本当に考える時間が「ゼロ秒」に近づいていると感じられ正直驚きます。
ビジネス書籍の2冊目として、ご紹介するのは、考える時間を「ゼロ秒」にするコツが満載の『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』です。
著者 赤羽雄二さんってどんな方?
本書籍の筆者である赤羽雄二さんは、かの有名コンサルタント会社マッキンゼーで、経営戦略の立案から新事業の立ち上げまで多数のプロジェクトを牽引。独立後は、韓国のLGグループの躍進を支える活躍されました。現在は共同創業された「ブレークスルーパートナーズ株式会社」で「日本発の世界的ベンチャー」を多く排出するため、尽力されています。赤羽さんの即断即決力、思考力、企画力の根幹にあるのが、今回ご紹介する「ゼロ秒思考」にあります。
さて、それでは早速、考える時間「ゼロ秒」を目指し、『ゼロ秒思考』の中身を見ていきましょう。
① ゼロ秒思考を身につける(メモ書きトレーニング)
「考えが浅い」「考えるために考える」「調べすぎて先延ばし」など、数々の問題を解決するのが、「ゼロ秒思考」を身につけるトレーニングです。どんなトレーニングなのでしょうか。
方法は簡単。1日10分ひたすらメモを書くだけです。「それだけ?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、本当にこれだけで自分の考えが驚くほどまとまります。
もう少し具体的には、A4の用紙を使用し、1テーマ1枚に思い浮かんだものを複数行記載します。1枚にかける時間は1分です。これを10ページ毎日続けるのです。
テーマは何でも構いません。「Aさんと仲良くなるには?」「仕事においてもっと評価されるためには?」など、自分が今、書きたい内容を書きます。コツとして、「正しいか」「文章がかっこいいか」「マイナスの言葉じゃないか」など、つい意識していますことをすべて捨てて「思いついたものをありのまま記載すること」です。
最初は、A4を埋めるのにも時間がかかっていたのが、2週間も続けると、あっという間に10枚書けるようになります。頭の瞬発力が鍛えられ「ゼロ秒思考」に近づいた証拠です。
是非「仕事筋」で捻出した1時間のうち、10分を「メモ書き」トレーニングに当ててみてください。
② 仕事だけじゃない。「ゼロ秒思考」の効能
「ゼロ秒思考」を身につければ、次々にアイデアが思い浮かんだり、業務に取り組み始めるのに思い悩むことがなくなるなど、仕事上の効能は絶大です。実はこの「ゼロ秒思考」の効能、仕事上だけじゃないんです。
メモ書きトレーニングを続けていると分かってくるのですが、不思議なことにいらいらすることがあっても、メモを書いているうちに、自分の中のいらだち、腹立ちがスーっと消えていくんです。
どうせ誰も見ないメモなんです。嫌だったこと、嫌いな人の名前、人目も気にせず遠慮なくメモにして吐き出しましょう。A4を何ページも書いているうちに、なぜ自分がいらいらしているか見えてきます。
さらには、なぜ嫌なことが起きてしまったのか、嫌いな人は自分のことをどう考えているのかなど、多面的な視点、思考にシフトしていきます。嫌なことを起こさないための方法を考えたり、嫌な相手についても理解できるようになり、いつの間にか苛立ちが消えていくのです。
③日々、思考を更新しよう
毎日A4を10枚も書いていると、書くタイトルが似たようなものになることが多々あると思います(「企画書を効率的に作成するには」と「企画書のスムーズな作成に向けて」など)。その際は、前に何を書いたかなど振り返らず、今考えていることを書きます。そうすることでそのテーマについて、さらに深く考えることができるのです。
きっと今回書いた内容は、前に書いたよりもさらに整理されたものになっているはずです。さらに何度も書いていくうちに、すっかり頭の中で整理され、タイトルに書き出そうとも思わなくなると思います。
また、タイトルに対し、複数のフレーズを書くと思いますが、そのフレーズをタイトルにし、メモを書くことで、更に思考の深化が図れます。是非メモ書きに慣れてきたら試してみてください。
本書で、赤沢さんが「アイデアとは一期一会」と表現されています。是非、折角出会ったアイデアを基に、日々、思考を更新していきましょう。
「ゼロ秒思考」をさらに深掘りしていこう
メモ書きトレーニング始めたいけど、タイトルって何がいいんだろうって最初に躓いてしまう人もいらっしゃるかもしれません。『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』には400の色んな種類の例示タイトルが掲載されているので、そこから入ってみるのも良いと思います。本書にはさらにその先の発展型やメモの企画書への活用方法など様々なことが記載されておりますので、是非ご興味をもっていただき、一度読んでみてほしいです。
頭の回転が回らず苦労してきた私には、深く素早く考える「ゼロ秒思考」は夢のようなものです。1日10分でその夢に近づいていっていることが実感できているのは凄く嬉しいですし、充実感にも繋がっています。
「ゼロ秒思考」をマスターし、是非とも仕事も私生活も充実したものにしてみたいですね!